皆さん、こんにちは。
スゴロクメディアグループで「英語に関するトピック」を担当している「百姓魔人」と申します。
今回は私が以前カナダに留学していた時に起こった、
「とある出来事」のお話をさせていただきます。
UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)のESL(英語学習教室)で学んでいた時に、
私は地元のカナダ人の学生と話をする機会がありました。
その学生は地元カナダの中学・高校でフランス語を六年間勉強していたと言っていました。
しかし、
「僕、フランス語は話せないんだよね」
と言うのです。
実はカナダは「英語と共にフランス語が公用語(国の第一言語)」です。
例えば道路標識などがよい例ですが、
カナダでは國および公共の施設に関わるモノや場所の言語表示は
必ず「英語とフランス語の二つが並んで表記されていなければならない」という法律があります。
加えてカナダで総理大臣になるには必ず英語とフランス語が話せなければなりません。
フランス人の末裔が多く住む「ケベック州(州都・モントリオール)」の議会において、
カナダの総理大臣はフランス語で演説や討論をしなければならないからです。
👆フランス語圏のケベック州出身のカナダ第26代ジャン・クレティエン元首相
彼も英語とフランス語を流暢に話しました。
*:ちなみに私、百姓魔人は通っていたカレッジで、当時カナダの首相で講演に来た彼に実際に会いました。
英語とフランス語:カナダの歴史
これはかつてイギリスとフランスがカナダの領土を分け合い、
その後一つの國として独立したという歴史的な経緯からくるものです。
ケベック州に住むフランス語が第一言語のフランス人(の末裔)の人たちの殆どは、
英語(フランス語訛り)をそれなりに話しますが、
逆にケベック州以外の英語圏の州に住む多くのカナダ人たちは、
普通にフランス語が話せないんですね。
だけども法律で「フランス語も公用語(第一言語)」とされているので、
英語圏の州の学校ではフランス語を公用語として「形式上」教えているワケです。
それでも現実は、
中学・高校と六年間もフランス語を勉強しているにも関わらず、
フランス語が全く話せないし、分からないカナダ人。
私が話を聞いたカナダ人の男性は、
別に頭が悪いわけでもなく、
普通に優秀な学生だったにも関わらずです。
「なんだ、日本(の学生)と同じじゃないか!」
と私は彼に言いました。
するとそのカナダ人の学生は、
「カナダだって(日本と)同じだよ!」
と言いました。
彼曰く、
「基本的に学校で習うのは、単語とか文法でさ。テスト用の勉強ばかりさ。
別に僕はフランス語に興味があるわけでもないし、
授業でテストがあるから仕方なくやってただけだよ」と。
さらに彼は続けて、
「カナダでは英語をしゃべるのが当たり前だし、フランス語を学校で習ったって一体どこで誰に使うって言うんだよ。
フランス語が第一言語のケベック州に行ったって英語が通じるんだし、フランス語を話す必要性がないじゃないか。
確かに僕たちは学校でフランス語を習うけど、学校で習ったって流暢にフランス語を話せる人達なんてほとんどいないよね」
とも言っていましたね。
別のカナダ人学生の女の子も、お父さんがフランス人でお父さんはフランス語を流暢に話せるけど、
その女の子もフランス語は話せなかったし、
他の外国語も話せませんでした。
だって、
「カナダでフランス語を話せなくても何も困らないじゃない(笑)」
と言って、、。
と、まぁ実際はこんなもんなんですよ。
「国際都市」の住民だって外国語が苦手!?
カナダは移民の國で、世界中から様々な人種や民族が集まっている國です。
特に私が住んでいた大都市バンクーバーなどは日本とは比べ物にならないくらいの人種のるつぼで、
外国語が街中に溢れているような環境でした(今はもっとそうです)。
それでも外国語が話せない人たちや、
英語しか話せない人たちが沢山いるんですよ!!
いくら国の公用語だからといっても、
親が外国語が流暢に話せるからと言っても、
街中に外国人が溢れていても、
「自分にその外国語の必要性がなかったら、話せないことなんて当たり前のこと」なんですよ。
だからといってカナダ人がそのことにコンプレックスを持っているかと言えば、
そんなことは「全くない」ワケです。
むしろカナダの一般ピープルなんて、
「フランス語なんて話す必要ない」と言って
みんな開き直って笑ってるワケです(笑)。
一応(というか法律上)英語と同じくカナダの公用語なんですけどねぇ、、(笑)。
そんな経験をカナダで身をもって体験してきた私が、
日本人で英語が話せなくて悩んでいる人たちや学生さん達に伝えたいことは、
「日本人だけが外国語(英語)が話せない(苦手な)わけではない」ということなんです。
だから私たち日本人は「『英語コンプレックス』なんて持つ必要は全くないんだ!!」
ということです。
もう一度言います。
何度でも言います。
「英語コンプレックス」なんて、
くだらないから捨てちまおう!!
「中学高校の六年間勉強しても、英語(外国語)が流暢に話せるようにならない、身につかない」
なんてことは「世界では別に普通のことなんだよ」ということです。
学校でいくら英語を勉強したって、
「自分に英語が必要でなかったら、流暢に話せないことなんて当たり前のこと」なんです。
「自分は学校で英語を勉強しても英語が話せないしテストでもいい点が取れない。だから自分はダメなんだ」
なんて悩むことは絶対にやめてほしいんですね。
世間や教育機関がそういうプレッシャーを子供たちや学生さんたちに与えることは全く意味がないことだし、
日本人としてそんなことに労力と時間をかけることは全くの無駄だと私は思います。
むしろ「英語を勉強したくない子供(学生)たちには他のことを一所懸命にやらせる」、
逆に「英語が好きで学びたい子供(学生)たちには思いっきり学べる体制を整えてあげること」
が現代ではより重要だと私は思います。
楽しくやろうよ!!!
「言葉を学ぶ」という事は、
日本語でも外国語(英語)でも本来「とても楽しいこと」なはずです。
無論学んでいく中で難しいことはいろいろ出てはくるでしょうが、
それでもなお基本中の基本に「楽しさ」があるはずなんですよね。
でなければ続けられないし、面白くもないはずです。
私が「百姓魔人流・英会話上達メソッド」として、
「とにかく自分の好きな(英語の)歌を思いっきり聴いて、思いっきり歌おう」
ということを皆さんにお伝えしている理由も、
「楽しみながら英語を覚える」ことを前提としているからなんですね。
百姓魔人から、皆さんへのメッセージ
私はこのブログでは私流の、
「どうしたらネイティブスピーカー風の英語を話せるようになるか」の方法を皆さんにお伝えしていますが、
これらはあくまでも「その必要性がある人たち」へ向けてのメッセージです。
「自分の人生や日常生活で英語は必要でない」ならば、
「特に意味も目的もなくいやいや英語を勉強すること」なんかよりも、
「自分が本当にやりたいこと、やるべきこと」に、
みなさんの人生の貴重な時間を使った方が絶対にいいと私は思います!!
「英語が大好きで英語を思いっきり学びたい」という人たちと、
逆に「実は英語が大の苦手で、やりたくないけど仕方なしにやっている」
という人たち両方に私が伝えたいメッセージは、、
" Life is short . Do what you have to do ! "
(人生は短い。自分が本当にやるべきことをやろうよ!)
ということですね!
それでは、また次のお話でお会いしましょう。👍👍👍